世界の軍隊は人工知能(AI)を活用した画像認識で、空爆の精度を上げようとしている。課題の1つは、AIをだますことが極めて簡単なことだ。世界の軍隊は人工知能(AI)を活用した画像認識に注目しつつある。目標をより正確に捕捉し、空爆の精度を上げるためだ。こうしたAIシステムが抱える大きな問題の1つは、AIをだますことが極めて簡単なことだ。例えば、敵は標的の外見を少し変えるだけでAIに的を外させることができる。また、AIが画像認識の学習を進めている段階でハッカーがAIに不正確な情報を送り込めば、システムに大混乱を引き起こすことができる。米国防総省はこの問題を深刻にとらえている。軍のAIシステムはまだ最初期の段階にあるが、軍指導者らは、この技術を敵の策略や破壊工作から守るため、学会や産業界に支援を呼び掛けている。