一方、今回の日本の台風報道に対して、台風が去った直後は、東京の住宅地などでは予想よりも被害が少なかったこともあり、「やはり、日本のメディアは大げさではなかったのか」などの声もあった。

台風対応後に亡くなった
福島県南相馬市の市職員に涙

 もっとも、その後、甚大な被害状況が明らかになるにつれて、「結果的におおげさではなかった」と、さまざまな議論が行われている。

 特に、福島県南相馬市の市職員が台風の対応をした後、帰宅中に車が水没し亡くなられたことで、

「この方も家族がいる。残念だ。敬意を表する」

「中国でも自然災害が各地で発生する。われわれの安全で穏やかな日常生活は、これらのすべては当たり前ではない、多くの人々が裏でがんばって支えてくれているからだ。そして、命の大切さを忘れてはいけない。避難所での助け合いのごとく、善良な心を持たないといけない」

「自然破壊に視線を背けた都市開発優先主義を改めて、自然を畏敬すること。今回の台風を通じた日本の様相がさまざまなことを教えてくれた」

などのコメントがSNSでは多かった。

 今回の台風19号をはじめとする中国でのSNS上での騒動。筆者はこの現状を「ばからしい」とか「大げさ」などとは思わない。

 台風や地震などの「自然災害」は人類共通の「脅威」である。これに対して、日中が市民レベルで大きな関心を持ち、お互いに心配し、対策を議論し合うというのは、非常に大切なことだと思うからだ。

 同時に、中国と日本が抱える社会的な課題なども再認識され、両国の国民意識が近くなったような気がして、災害対策への「一体感」を感じたものであった。