アップルのような規模の会社でさえ、ささいなことが非常に重要な意味を持つことがある。今回の場合、10-12月期(2020年度第1四半期)の増収率が約4%になるとの同社の見通しも、ささいなことに含まれるだろう。アップルが30日午後の7-9月期(第4四半期)決算発表で示したこの見通しは、アナリスト予想の3%をわずかに上回った。この一見たわいない朗報は、投資家に多少の安堵(あんど)をもたらすのに十分だった。アップル株は年初来で50%以上も上昇し、バリュエーションは過去最高につり上がっている。決算発表後、株価はさらに2%上昇した。