韓国のサムスン電子が31日発表した7-9月期(第3四半期)決算は大幅減益となった。モバイル部門とディスプレー部門は好調だったが、メモリーチップ市場の低迷が響いた。純利益は前年同期比52%減の6兆2900億ウォン。前年同期は純利益が四半期ベースの過去最高を更新していた。売上高は前年同期比5.3%減の62兆ウォン。サムスンでは世界のメモリーチップ需要の急拡大を背景に、2017年と18年を通じほぼすべての四半期で純利益が過去最高を更新していた。18年は同社利益の75%余りを半導体部門が占めた。だが半導体の供給過剰で価格が押し下げられたため、好業績の流れが止まった。株価への影響は今のところ見られていない。同社株は年初から30%余り上昇している。アナリストの中には、スマートフォンメーカーの需要が来年回復するとの期待感が株高につながっているとみる向きもある。