利下げの「様子見」姿勢を示唆したFRBに対して、市場はどう反応するだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

FOMCは3会合連続の利下げ
様子見姿勢を続ける方針を示唆

 10月に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)は0.25%の利下げを決めた。利下げは3会合連続で、市場の事前コンセンサス通りの結果となった。ただし、FOMCの声明文では、過去2回の利下げ時に使われていた「成長持続へ向け適切に行動する」との文言が削除された。これにより、連続的な利下げは一旦休止し、(状況次第ではあるものの)しばらくは様子見姿勢を続ける方針であることが示唆された。

 FRBのこうした見解は、9月に開催された前回のFOMCで開示されたFOMCメンバーの金利見通しに沿ったものだ。それによれば、今年末時点でのフェデラル・ファンド(FF)金利水準を1.625%(今回のFOMCで決定された新たな政策金利目標レンジである1.50~1.75%の中心値)としたメンバーが最も多く、来年末のFF金利水準についても1.625%としたメンバーが最も多い結果となった。

 米中貿易交渉やイギリスのEU離脱問題などが予想外の展開を辿り、景気や市場に新たな悪影響を及ぼすような事態とならない限り、今回の利下げで米景気は失速を回避し持ち直しに転じるものの、インフレ率は低位安定する可能性が大きいというのが、FRBのコンセンサスであるということだ。