可能性を秘めた新興企業に大金を注ぎ込み、大きな勝者を生み出そうとするソフトバンク・グループの長期戦略は、ウィーワークで大きくつまずいた。そして、ウィーワーク以外の投資にもほころびが見え始めている。1000億ドル(約10兆8600億円)規模のソフトバンク「ビジョン・ファンド」は、犬の散歩代行アプリのワグ(Wag)や屋内農業のプレンティ(Plenty)といった企業に対し、求められた額を上回る資金を投入した。しかし、こうした投資は成長に火を付けるには至らなかった。オンラインの自動車リース会社フェア(Fair)は、巨額の投資を受け入れた後、経営維持に四苦八苦している。ワグの状況に詳しい関係者によれば、同社は身売りに動いている。