「第2のウィー」の懸念も
次は救済投資を行わず?

 一方で、SBGは、これだけの損失を計上したウィーについて損切りすることなく、全面支援に乗り出す。

 その背景は、来年に4月に購入することになっていた15億ドルのワラントの契約を解消することができなかったのが大きいようだ。

 SBGはその支払い義務を前倒しで履行する代わりに株式の転換価格を引き下げて、保有する株数を増やして関与を深めることになった。株式の追加取得も実施する予定で、最大95億ドル(約1兆円)を投じる計画だ。

 孫社長は、今後の投資について、(1)投資先の財務は独立採算、(2)救済投資は行わない――という2つの方針を改めて表明したが、「今回のウィーは例外」と弁明せざるを得ない状況だ。

「ウィーワークは泥船ではない」と強調する孫社長は、ビジョン・ファンドの投資先における経営再建の重荷を背負うことになったが、次の「ウィー」が出てくるおそれはありそうだ。

 これについては孫社長自身が「投資に10勝0敗はあり得ない。同じような懸念はある」と認めている状態だ。再び、救済投資が繰り返される懸念は今なおくすぶっている。

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