世界中で牛乳の価格が上昇し、脱脂粉乳が数年ぶりの高値を付けている。中国の需要が予想外に伸びていることが一因だ。経済成長は鈍化している同国だが、乳製品の消費は増えている。中国の食習慣では乳製品は大きな割合を占めてこなかった。だが今の中国人は以前より牛乳を飲み、クリームを使ったデザートを食べ、春巻きやもち米のおにぎりといった普段の食べ物にもチーズを入れることが増えた。牛乳を使った焼き菓子のほか、クリームやチーズがトッピングされた紅茶などの飲料も好まれている。米国、欧州、オセアニアの脱脂粉乳の卸売価格はここ1年間で、それぞれ31%、39%、49%上昇した。米国乳製品輸出協会によると、これら3地域における11月の平均価格は1トン=2683ドルとなり、2014年10月以来の高値となった。一方、全脂粉乳の卸売価格は前年同月比で14%上昇した。
牛乳価格を押し上げる中国、世界で数年ぶり高値
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