【やってはいけない(3)】次が決まる前に今の会社を辞める

 リクナビNEXTが2017年1~6月までに新規登録した会員データを年代別に集計したところ、20代では76%が「転職経験なし」と回答したという。30代になるとこの「転職経験なし」の割合は一気に47%まで減少し、半分以上の人が転職を経験したと回答した。30代では4人に1人は「転職1回」、約3割が「2回以上の転職」を経験しているという結果となった。このように、今や転職は当たり前の状況になっているわけだが、前述した通り、企業側から見れば、転職回数があまりに多いと採用を躊躇してしまいがちなのが実情だ。

 転職希望者の心得として大切なのは、まずは「あせらない」ことである。特に、転職先が決まる前に会社を辞めてしまうと、どうしてもあせりが出て、条件があまりよくなくても転職を決めてしまうことがある。今の会社に籍を置きつつ、ひそかに転職活動を進めるのが正しいやり方だ。

 今の仕事を続けつつ、無数の会社のなかから転職先を探すのは大変なことだ。そこで、人材紹介会社をいくつか選んで登録し、いい案件があればメールなどで連絡してもらうことをおすすめする。ちなみに紹介会社からの連絡方法は、基本的にメールとなる。その際、自分の連絡先は、在籍している会社の社用メールではなく、プライベートで使用しているメールアドレスにしなくてはならない。なかには、無防備に社用メールで連絡してくる人がいるが、自分が転職活動をしていることが会社にバレてしまう可能性があるうえ、採用条件など企業側の機密保持に抵触する可能性もあるので、絶対に避けるべきである。

 企業側は、内定を出してからおおむね1ヵ月以内に入社することを望むケースが多く、3ヵ月以上かかる人は、採用されないと思っておいたほうがいい。転職希望者が現在の会社に在籍しながら転職先を探す期間は人によってさまざまだが、たいていは活動開始から3~6ヵ月で入社が決まると考えていい。

 そして、いざ辞めると決めた以上は、在籍している会社側から慰留されても撤回してはいけない。通知を紙でもらってしまえば、内定が取り消されることはまずない。慰留されたからといって会社に残ってしまうと、「あいつは一度辞めるといった人間だ」というレッテルが、最後までついてまわることになる。