民主党はバラク・オバマ前米大統領の統治姿勢が世論を二分した政治的代償として、議会下院の過半数議席を失い、大半の知事選や州議会選で敗北し、最後には上院とホワイトハウスの主導権を奪われた。共和党は今、ドナルド・トランプ大統領の下でその反動に見舞われている。5日行われた地方選で民主党の相次ぐ勝利を目にし、彼らは改めてそう実感しただろう。民主党はバージニア州議会選で上下両院とも共和党から奪還した。両院を制したのは約25年ぶりだ。ケンタッキー州知事選でも民主党候補が勝利したとみられる(共和党候補はまだ敗北を認めていない)。保守地盤ミシシッピ州の知事選では勝利まであと一歩と善戦した(2015年の34%に対し、今回は5.6%の差で敗れた)。