SBIと福島銀の資本・業務提携が「期間限定なら合理的」といえる理由資本・業務提携を結んだことを発表したSBIホールディングスの森田俊平専務(右)と、福島銀行の加藤容啓社長 Photo:JIJI

SBIと福島銀行が資本・業務提携
地銀と証券会社の接近をどう見るか

 インターネット金融グループ大手のSBIホールディングスが、第二地方銀行である福島銀行に出資するとともに、共同で証券子会社を設立するなどの業務提携を結ぶという。島根銀行との資本・業務提携に続く2件目の案件だ。SBIはかねてより、地銀と広く連携する「第4のメガバンク」構想を発表していた。

 このケース以外にも、野村證券と山陰合同銀行(島根県)の提携が発表されていたし、以前から横浜銀行(神奈川県)を中核とするコンコルディア・フィナンシャルグループと東海東京証券が提携して証券子会社を設立するなど、地銀と証券会社の関係は深まる流れにある。

 筆者はネット証券(楽天証券)の社員でもあるので、同業の動きに対して、幾らかコメントしにくい気分を持つのだが(筆者の気分だけであって、会社は発言を制約するようなケチなことはしていない)、以下、率直な意見を述べる。