アクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン氏(83)は、ショッピングモール運営会社が債務返済に困窮すると見込んだポジションを積み上げている。こうした運営会社が債務返済につまずけば、同氏は4億ドル(約430億円)以上の利益を手にすることになる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。 不振にあえぐショッピングモール運営会社を巡っては、債務の返済ができなくなることに賭けた投資家が多額の資金を失っているが、アイカーン氏はひるんでいない。市場参加者によると、こうした「空売り」筋の中でも、同氏の売り持ち高は最大規模である可能性が高い。 関係者によると、アイカーン氏は数カ月前からポジションを積み上げ、早々に損失を被っている。