この連載は、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車など多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんによるものです。
本書の読者からは、
「言葉の引き出しが増えた!」「載っている言葉を1つでも多く使いたいと思った」「繰り返し読みたい本になりました」
といった感想がたくさん届いています。
相手も自分も大切にするコミュニケーションのヒントが満載の本書から、好印象を残す季節の挨拶をご紹介します。
表現次第で深みのでる季節の挨拶
暑い日が続くと大体の挨拶が、
「毎日、暑いですね」
「暑くてイヤになりますね」
といった表現になると思います。
けっして間違いではありませんが、あまり印象には残りませんね。
例えばこんな表現はいかがでしょう。
「いよいよ夏本番ですね」
「夏真っ盛りですね」
暑さ寒さをついボヤいてしまう人も多いですが、ポジティブに表現すると素敵な印象に変わります。
他にも、
「蝉時雨が愛おしく感じられます」
なんていう一言も素敵です。
夏は「成長」の季節。「暑苦しい」や「寝苦しい」などのマイナス言葉に代わる、夏の魅力を込めた言葉を伝えてみましょう。海や山、入道雲の力強さや輝く太陽……。夏の魅力はエネルギーにあふれています。
花や植物の話題を会話に盛り込む
四季折々の花や植物の話題は、会話に彩りを添えて、豊かな印象になります。生花店や道端の花が目に入ったら、「〇〇の花がきれいな季節ですね」とひと言添えてみましょう。
春 = 桜、チューリップ
夏 = ひまわり、朝顔
秋 = コスモス、キンモクセイ、紅葉
冬 = ポインセチア、シクラメン
季節のイメージがわく表現を
会話に季節感を込めるときに大切なのは、相手に「確かに季節って素敵だなぁ」と感じてもらうこと。
四季の魅力や美しさ、四季折々の楽しみ方、味わい方などを、具体的なキーワードで伝えてみましょう。いつもの会話に豊かさがにじみ出ますよ。
(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)