そうなのだろうか。だとすると、時代劇に登場する、庶民の暮らしぶりもだいぶ変わってくるような気がする。

「実は現在でも、世界の人口の7割程度は、しゃがんで用を足しています。ただし、この数字は減少の一途をたどっており、軌を一にするように、日本や中国、インド、スリランカなどのアジア各国で、子どもの便秘が爆発的に増えています」

 姿勢がそんなにも、排便に関係していたとは!驚きだが、納得する。当然、健康にも大きな影響をおよぼしているに違いない。

 今からでも遅くない、便秘を防ぎ、快便を望むなら、何はともあれ、排便「姿勢」に気を配るか、便器を変えてみるのも一案。トイレ用足置き台はネットでも購入できるので、試してみるのもお勧めだ。

◎中島淳(なかじま あつし)
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室、主任教授。診療部長。1989年大阪大学医学部卒業。社会保険中央総合病院内科、茅ケ崎市立病院内科、東京大学第3内科助手を務めた後、2000年から横浜市立大学第3内科講師。08年より同大学附属病院消化器内科教授。2014年より大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室主任教授、現在に至る。1999年から2001年までハーバード大学医学部客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。日本を代表する消化器疾患の研究者であり、臨床医としても豊富な経験を持つ。
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