タイの電子タバコ規制は
なぜこんなに厳しいのか?

 一方で、規制とともに販売価格も上昇しており、この10月の値上げで「マルボロ」などの外国産タバコは日本と大差がなくなった。しかし、国産タバコは概ね半額ほどで、価格差が大きい。

 タイがここまでタバコへの規制を厳しくする理由は諸説あるが、水タバコへの根強い警戒心があると前出の高田氏は指摘する。電子タバコは、水タバコのようにフレーバーという大量の煙を楽しむタイプもあるので、水タバコの派生品として規制へ動いたとみられる。

 さて、日本ではニコチン入りの電子タバコが薬機法(旧薬事法)で禁止されているため、電子タバコは販売されておらず(個人輸入は合法)、タバコの葉っぱを、火を用いず加熱して喫煙する加熱式タバコが販売されている。

 アイコスもグローもプルームテックも、加熱式タバコなのだ。しかし、これらを電子タバコと混同している人が多い。

 世界的な電子タバコの規制の流れと並行し、紙巻きタバコよりも電子タバコは健康に悪いというイメージも広がりつつあるためか、アイコスを販売する「フィリップ・モリス・ジャパン」やプルームテックを発売する「日本タバコ産業(JT)」は、加熱式タバコと電子タバコはまったく異なるものだとPRを強めている。

 しかしながら、加熱式タバコは、世界的にはマイナーな存在。電子タバコとセットとしてタイのように規制している国も増えていることから、渡航先の情報をよく調べて、高額罰金を払うような事態は避けたいところだ。

(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))