体重増と体重減と死亡リスク
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若い頃は体重増、中年以降は体重減が早期死亡のリスク

 20代半ばから中年期までは体重増加が、中年期以降は体重減少が、早期死亡のリスクと関連しているとする報告が、「BMJ」10月16日オンライン版に掲載された。研究者らは結論として、「成人期を通じて標準体重を維持することが早期死亡リスクの低下につながる」と述べている。

 華中科技大学(中国)公衆衛生学教授のAn Pan氏らは、1988~1994年および1999~2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)に参加した40歳以上の成人3万6051人(平均年齢57.1歳、女性52.9%)のデータから、体重の変化と死亡リスクとの関連を解析。体重は、調査時点は実測値を用い、25歳時点および調査の10年前(平均47歳時点)については本人の記憶によった。平均BMIは25歳時点23.4、調査10年前26.6、調査時点28.2。

 平均12.3年の追跡期間中に1万500人が死亡した。年齢、性別、人種・民族、教育レベル、経済状況、配偶者の有無、糖尿病や心筋梗塞の家族歴、飲酒・喫煙・身体活動習慣、食習慣スコア、自己申告による健康レベルで調整した上で死亡リスクを検討したところ、次のような関係が明らかになった。

 まず、若年成人期から中年期まで(25歳から調査10年前まで)に非肥満から肥満に移行した人は、全死亡のハザード比が1.22、心疾患による死亡は1.49で、有意に高リスクだった。反対に、この期間に肥満から非肥満に移行することと死亡リスクとの有意な関連は見られなかった。なお、この期間を通して肥満に該当していた人のハザード比は、全死亡1.72、心疾患による死亡2.43で有意に高かった。