単語だけや不完全な文章でも良いので、
まずは会話を楽しむ

 単語や短い文章だけを使ってコミュニケーションができるようになっていくと、本来の正しい文章を忘れてしまうとか、正しい文章を学ぶ努力を怠るなどの弊害もあります。

 確かに、正しい文章を使うように心がけることで、英語力は伸びていきます。本書の後半で詳しく扱う、スモールトークの上級者を目指す場合には、文法・語彙を含めた英語力向上と、様々な知識を深める努力は欠かせません。

 一方、ちょっとしたスモールトークの場合は、あまり堅苦しく考えないで、単語だけや短く不完全な文章でも良いので、まずはどんどん会話を楽しみましょう。身振り手振りも交えてと割り切って英語のスモールトークにチャレンジしてみれば、英語に対するコンプレックスなども少しずつ小さくなっていきます。

 ここでは、本来の正しい文章に加え、短い文章でも相手に十分伝わる表現をご紹介します。正しいセンテンスではなくても、キーとなる単語を組み合わせることで、こちらの問いかけは伝わります。

 そのまま書き物にしてしまうと、味気ないとか失礼ととられてしまう可能性もありますが、気持ちを込めた会話であれば大丈夫。

 ポイントは、相手の気持ちに寄りそうようなトーン、ゆっくりハッキリ語りかけることです。質問の場合は、しっかり尻上がりに発音しましょう。