今や街中でもオフィスでも、どこでも外国人がいることが当たり前の時代になりました。そして、2020年は東京オリンピックが開催されます。来年は、さらにいっそうまわりで外国人を見かける機会が増えそうです。でも、英語に自信のある方はいいですが、いきなり街中で外国人から話しかけられたりしたら、ドキマギしてうまく対応できないという方も、少なくないはずです。そんな英会話初心者の方に、ぜひ、おすすめしたいのが、『だれとでも会話がとぎれない! 1分間ぺラペラ英会話』(小林真美著、ダイヤモンド社、11月28日発売)です。本連載では、同書の中から抜粋して、英語に苦手意識のあるヒビギナーの方に向けて、英会話上達のポイントをお伝えしていきます。

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週末の予定を聞くのは、あいさつ代わりのようなもの

 欧米人は社内の同僚とのちょっとしたスモールトークも、コミュニケーションの一環として非常に大事にします。日頃のコミュニケーションを通じて信頼関係を築いていれば、仕事もスムーズになりますし、いざという時には助けてくれるかもしれません。

 時にはプライべートなことも適度に開示することが、職場での信頼関係づくりにつながります。直接一緒に働いている人だけでなく、社内の顔見知りの人と話す機会があれば、スモールトークで積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。いつか一緒に働くことがあるかもしれませんし、情報共有の機会など、何らかの有益な機会があるかもしれません。

 と言っても、職場でのスモールトークについても、たわいない話題や、あいさつ代わりの簡単な話題から始めて大丈夫です。

 ところで、職場の外国人の同僚から、
Do you have any plan for the weekend?”「今週末は何か予定があるの?」とか、“How was your weekend?”「週末はどうでした?」と毎週聞かれることを、憂うつに感じている人もいるのではないでしょうか?

 日本人同士の会話ではこのような質問の習慣はないので、毎回真剣に返答を考えていたら確かに負担になりますね。実は、欧米人にとってこれらの質問は、週末前後のあいさつのようなものなのです。

 もう20年も前になりますが、私がオーストラリアに赴任していた当初、こういった週末についての質問を受ける度に、憂うつな気持ちで対応していました。単身で赴任し、友達もさほどいない中、誰かに語れるような週末のイベントはそうそうなかったのです。

 私がつらそうに見えたのでしょうか、ある時、ギリシャからの移民である秘書の女性が、私をオフィスの片隅に呼び出し、「マミ、こういうやり取りは適当に明るく答えればいいのよ」と、アドバイスしてくれました。異なる文化圏から来た彼女も、スモールトークには戸惑うことがあったのかもしれません。

 週末についての質問というのは、あなたを気にかけていますよという気持ちの表れであって、あいさつ代わりのようなものなのです。

 毎回大げさな報告をする必要はなく、簡単な内容で、良い週末を過ごしたと返答すれば良いのです。大切なのは、上司や同僚とのちょっとしたやり取りを楽しむことだと、教えてもらいました。

 最近はメールやチャットを通じて、ちょっとした用は足りてしまうことも多いですが、face-to-face(顔を合わせて)でのこういった何気ないコミュニケーションが、より大事になってくるのではないかと思います。同僚とのスモールトークは、仕事の効率を下げる無駄な時間では決してなく、お互いの信頼感を増す、大切なものなのです。