菓子メーカーは人気に陰りが見えるガムに消費者を振り向かせるべく、材料にビタミンを加えるなど工夫を凝らしている。菓子業界の幹部や市場調査会社によると、チューインガムはミント菓子に売り上げを奪われている。また消費者はストレス解消の手段としてスマートフォンなどガム以外に頼るようになっている。市場調査会社ユーロモニターによると、ガムの販売数量は2010年から2018年の間に世界全体で4%、米国では23%減少した。「ガムをかむことは社会的に受け入れられにくくなっている」。トライデントなど複数のガムブランドを持つモンデリーズ・インターナショナルのダーク・バンデプット最高経営責任者(CEO)は、最近のインタビューでこう語った。