方法1「ありのまま」を受け入れる

 前述の6パターンにあるように、「相談しづらいオーラ」の原因のひとつは、リーダー自身が「優秀でなければならない」と肩肘を張り、「いいリーダー」であろうとしていることにあります。

 そのために部下はリーダーに対して「ふがいなさをさらけ出すと無能だと思われそう」「自分も弱みをさらけ出すまい」と感じるのです。

 また、「リーダー自身が上司への相談をタイムリーにできていない」原因も、同じところにありそうです。まずはリーダーが、ありのままの自分を受け入れましょう。

 悩ましい状況に陥っている自分を「今、自分にできるベストを尽くしている」と認める。心理学では「自己受容」と呼ばれる行為です。

 すると、他人のいい面も悪い面もすべて含めて「これはこれでいい」と認めることができるようになります。こちらは「他者受容」と呼ばれます。

「自己受容」ができるようになると、いい面も悪い面も、ありのままを受け入れる心の容量が増え、「他者受容」につながるのです。

「他者受容」ができるようになれば、「なんでこんなこともできないんだ」と他人に対して怒る気持ちも和らぎ、「相談しづらいオーラ」もだんだんと薄くなります。

 とはいえ、「自己受容」「他者受容」ができるようになるには時間がかかります。そこで、より即効性のある「相談しづらいオーラ」の消し方もご紹介しましょう。