方法2「相談されるのが大好きな上司」を演じる
その方法とは、「この上司は、部下に相談されることが好きなんだ」と思わせること。部下が勇気を出して相談に来てくれたとき、まるで「お客さま」が来たかのように明るく、温かく接してみるのです。
「相談! 俺なんかでいいのか! いやぁありがとう嬉しいなぁ。まぁまぁ座ってくれ。お茶飲むか? コーヒーのほうがいいか?」
私はこのように嬉々として部下を迎え、相談ごとに耳を傾けていました。自分の意見は後回しで、部下の話を最後まで聞き切ります。部下は、最初は呆気にとられながらも「あぁ、この人は部下に相談されたくて仕方がないんだ」と思ってくれるはずです。
はじめのうちは、多少オーバーな演技でも構いません。「この上司は、部下に相談されることが何よりも好きなんだ」と錯覚させることが最大の目的なのですから。
オーバーアクションが苦手な人は、仕事の手を止めて部下に正対し、「相談に来てくれてありがとう」とひと言添えるだけでも効果抜群です。
あなたも上司に相談に行ったとき、「相談に来てくれてありがとう」と言われたら、ほっとしませんか。
さらにいえば、相談に対して「正解を答えよう」と力む必要はありません。相談ごとを一緒に考えるだけでも十分です。すると部下自らが考えて解決する力をつけることにもなり、成長につながります。
自分を認め、他人を認める。「部下から相談されるのが大好きなんだ」と思わせる。この二段構えで仕事をしていると、いつしか部下からの相談が増えてきます。