たとえば、45×12という計算においては、12を2×6というように2と6の積に分解すると、

 45×12=45×2×6

 と式を変形することができます。
  45×2=90というのは暗算できますね。その90に6をかければ答えの540が出てきます。

 つまり、45×12を、45×2×6に変形して暗算するという方法です。

 数字が強い人は、このような暗算テクニックをたくさん知っているものです。

割合の計算をすばやく解くコツ

 では、「売上げが16億円から18億円と、12.5%増になった」という例は、どのように暗算すればよいのでしょうか。

 16億円から18億円と、12.5%増になった、というのを教科書的な式で解くと次のようになります。

 18-16=2
  2÷16=0.125
  0.125×100=12.5

 この3つの式をもとに12.5%増になった、ということができます。

 でも、実際にこの計算を暗算でするとなると、特に第2式の2÷16=0.125の計算が大変そうですね。2÷16というのは、小学算数では、筆算によって求めることを教えられますが、筆算の式を頭に思い浮かべて解くことはかなりややこしそうです。

 では、数字に強い人がどのように暗算するかというと、まず2÷16を分数に変換して16分の2として約分して、8分の1と求めます。そして、8分の1が0.125に等しいことを暗記しているため、12.5%とすぐに答えることができるのです。