中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。

当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。

【超基本】
 まずはここを押さえよう!

タケウチ:さあ、いよいよ最後は『計算問題』です!

父:『計算問題』にテクニックなんてあるの?

タケウチ:実は、あるんです。入試レベルの『計算問題』にはユニークなものが多いので、お子さんも楽しみながら学べると思いますよ。

【例題】
 例題を解いてみよう!

【例題1】

次の計算をして答えを求めてください。

タケウチ:基本的な計算問題ですね。四則演算の確認という意味で出してみました。お父さんにとっては簡単すぎますが、少々おつきあいください。

父:確かに大人にとっては簡単だよね。でも子供ってこういう基本的な計算で怪しいところがあるよね。

タケウチ:そうなんですよ。しかも簡単なだけに当たり前すぎて教えるのが難しいんです(笑)。

父:う~ん、確かに……。教えるとき、まずは下の図みたいにグループ分けすればいいんじゃないのかな。

タケウチ:あっ、それいいですねえ~。