部下からの相談はメモに残す
部下のSOSを顕在化させるために重宝するのが「メモ」です。部下の相談を受けたときは、何月何日の何時にどんな相談を受け、どんなアドバイスをしたのか、メモを残しておきましょう。「日付/相談内容/アドバイスの内容/改善策」のように、あらかじめフォーマットをつくっておくと便利です。
私が行うリーダー研修ではよく、「部下の誰から、いつ、どのような相談を受けたかをすべて覚えていますか?」と問いかけます。覚えているリーダーは10人中、2人くらいです。
それに加えて、「その相談にどのようなアドバイスをしたか、そしてそのアドバイスに部下がどのような反応を示したか覚えていますか」と聞けば、覚えているリーダーはほぼいません。
そもそも覚えていないのでは、後々「あれはどうなった?」と確認することもできません。
一方、メモを残しておけば、「2週間前の火曜日の午後に相談に来てくれたよね。あのとき『じゃあこうしてみよう』と結論が出たあの件はどうなった?」と具体的に確認できます。
SOSの発掘にメモは必須です。メモをもとにどんどんリーダーから問いかけましょう。「こんな状態になる前に相談に来てくれたら、なんとか挽回できたのに」という残念な事態を減らし、タイムリーな対応ができるようになります。