第2回公判が開かれた12月3日。犯行動機とともに、実行した経緯について「(生活に困窮し)ホームレスになって餓死するか、精神科に入院するか、刑務所に入るかの3択だった」と述べた。

 切符を購入する際に通路側を選んだのは「窓際の乗客を確実に殺せる」とし、襲った女性の頭を狙ったが「全然死ななかった」と振り返った。

 そして「3人殺すと死刑になってしまうので、2人にしようと思った」と計画性を示唆。梅田さんに切り付けていた際、車掌に制止された時は「まだ生きていた。ガンガンやった」と殺意を誇示していた。

 第3回公判(12月4日)で、検察官が「隣の席にいたのが老人や子どもだったらどうしたか」と質問。小島被告は「男でも女でも、老人でも子どもでも人間であればやろうと思った」「私にも普通の倫理感はあるが、自分の欲望を優先した」と述べた。

 小島被告を精神鑑定した医師は「人格障害が影響しているが、犯行は計画的で事件に障害の影響はなかった」と責任能力はあるとした。

「よく頑張ったね、えらい」と母親

 第4回公判(12月5日)は、梅田さんの母親の供述調書が朗読された。「思いやりがあり、誰にでも優しかった。正義感も強かった」。

 女性を襲った小島被告を制止したことに「逃げてほしかったけど、立ち向かうことを選んだ息子を、けなげでいとおしく思います」とほめたたえた。

 警察署で変わり果てた姿に対面した時は「よく頑張ったね。えらい、えらい」と遺体をなでてあげたという。

 この陳述に対し、謝罪の意思を問われた小島被告は「一切ない」ときっぱり。理由を問われ「謝罪すれば(情状で)仮釈放されてしまう」と拒んだ。

 検察側に死刑求刑・判決は念頭にないのかと問われ「その可能性を聞かされ、おびえている」と答えた。

 佐脇有起裁判長に「あまりに自己中心的で身勝手と思わないか?」と問われると「そう思う」。自らが遺族・犠牲者だったらと問われると「絶対に許さない」と最後まで身勝手を貫いた。