社員の立場で考えると
副業には6つのメリットがある

 社員本人の立場や企業の立場、「働き方改革」を進める政府の立場の違いによって、副業に対して感じるメリット・デメリットは微妙に異なるが、主に社員本人の立場から副業を行うことのメリットを整理してみよう。以下に示すように、6つのメリットを挙げることができる。

【副業の6つのメリット】
(1)追加的収入
(2)収入源多角化によるリスク分散
(3)会社からの精神的自立の促進
(4)情報収集・感覚などの拡大効果
(5)能力開発
(6)セカンドキャリアへの橋渡し

 少額であっても追加的な収入自体はメリットに違いないし、経験則からすると、副業での収入は気持ちのいいものだ。また、収入源が複線化することで、勤務先の会社を離れるような事態になった場合に対する安心が幾らか増加する。これらの効果は、会社に対する依存心を軽減し、会社からの精神的自立を促す効果がある。

 社員が副業を通じて会社以外の世界を知ることで情報が増えたり、会社では養えない感覚を獲得したりできることは、勤務先の企業にとってもメリットがあるのではないかと言われることがある。「働き方改革」を推進したい政府側が無理やり言っている感がなきにしもあらずだが、そういう効果がある場合も存在しよう。また、副業に携わる本人としては、単なる情報収集や勉強ではなく、実際の仕事を通じて将来につながる能力開発ができる効果が小さくない。