米航空機大手ボーイングが新型機「737 MAX」の生産停止を決定したことは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のキャッシュフローに大きな痛手となる公算が大きい。737MAX問題はこれまで既にGEの財務状況を圧迫している。GEはフランスの防衛大手サフランとの合弁会社を通じ、全てのMAX型機向けエンジンを製造している。ボーイングは4月、生産機数を月間52機から42機に削減。これを受け、GEのキャッシュフローは四半期で4億ドル(約440億円)減少した。ボーイングが16日発表した生産停止は、長期化すればGEのキャッシュフローを一段と減少させる恐れがある。現にアナリストらは、航空機の製造中のような支払いをGEが受け取れなくなると警告している。