英ジョンソン政権は17日、欧州連合(EU)離脱後の移行期間について、EUとの新自由貿易協定(FTA)の成立いかんに関わらず2020年末で終了すると表明した。対EU貿易に依存する企業の間であらためて警戒感が強まった。ボリス・ジョンソン首相率いる与党・労働党は先週の総選挙で圧勝し、離脱協定案を議会に通すめどが立った。英国は来年1月31日にEUを離脱する見通しになった。その後は実務上の関係を据え置く移行期間に入る。ジョンソン政権は移行期間を来年末で終了する予定だが、最長で22年末への延長も可能だ。ジョンソン氏は選挙公約に20年末での移行期間終了を掲げていた。それまでにEUとのFTAを成立できない場合、英国は関税などの貿易障壁に見舞われることになる。政府報道官は17日、英国はEUの規制領域である単一市場と関税同盟の双方を、20年末までに「何としてでも」脱退すると表明した。