(出所)『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊) |
かつて書いた『だから若手が辞めていく』という本の中で、私は「細分化した20代」と題して、右のような図を作りました。
2―6-2が、さらにそれぞれ細分化しているのではないか、という考えに基づくものです。
石川遼くんなどは、これでいくと「スーパー・ハイ・パフォーマー」層の、さらに上澄みのところに位置づけられるのかもしれません。
しかし、それしか戦力にならない、などということがあるはずがありません。それはないものねだりというべきで、6に相当する「フツー層」を、いかに上の「できる2」ランクに育てるかということこそ人材育成の王道であり、現実的な対応なのではないでしょうか。
石川遼は、そんじょそこらにはいません。フツーの若手に現実離れした理想像を期待すれば、若手は潰れかねません。
職場で若手が育ちにくい背景の1つに、「会社による現実離れした過剰な期待」があるのではないか。
冗談を真に受けすぎた過剰反応だと思われますか?
私には、そうは思えないのですが。
◎お知らせ◎
ダイヤモンド社人材開発事業部では、
・職場における人材の成長を可視化し、改善するための組織診断システム
『WPL(Management of Workplace Learning)』
・優れたOJT指導の方法を科学的に分析し、明確化した診断プログラム
『DLL(Diamond inventory of Learning Leader)』
を開発し、それぞれ販売を開始しました。
数多くの実証データに基づき、職場での学びを科学的にとらえて進化・改善・定着させるためのツールです。関心をお寄せいただければ幸いです。