アップルは動画配信サービスの強化を模索しており、映画「007ジェームズ・ボンド」シリーズを所有するMGMホールディングスや大学スポーツの放映権を巡り、交渉を行っている。事情に詳しい関係筋が明らかにした。アップル幹部は今年、MGMやパシフィック12カンファレンス(Pac-12コンファレンス)の代表と協議した。アプリ「アップルTV」や先月開始した月額4.99ドル(約550円)の動画配信サービス「アップルTVプラス」の魅力を高める狙いがある。MGMやPac-12との協議はまだ進んだ段階には至っていないが、アップルが動画配信で独自コンテンツ制作の戦略を進めつつも、サービス拡充に向けて、他社と巨額のコンテンツ合意を結ぶことに意欲的なことを示している。Pac-12との合意が実現すれば、アップルはスポーツ生中継に初めて参入することになる。