米議会下院は19日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の修正版を可決した。民主・共和両党の議員から支持を得て、可決に必要な票数を獲得した。ドナルド・トランプ大統領は2016年、NAFTAから脱退するか、米国の労働者に恩恵が及ぶ新たな協定に向け再交渉を行うと約束。3カ国は2018年11月にUSMCAの当初案に署名していた。だが、今年に入り下院の過半数を獲得した民主党は、当初案には労働規則の施行面で問題があると主張。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)、トランプ政権、メキシコ政府の3者が数カ月にわたる交渉を経て、修正版に合意していた。