ETCをつけていないクルマは通過できないスマートインターチェンジ(スマートIC) Photo:PIXTAETCをつけていないクルマは通過できないスマートインターチェンジ(スマートIC) Photo:PIXTA

ゴールデンウィークまっさかり!まさに今、国内旅行を楽しんでいるという方もいらっしゃるのでは?旅先でレンタカーを借りて高速道路を走る際、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があることをご存じでしょうか。この記事では、レンタカー利用時の高速道路での注意点と、今からでも間に合う対処法について解説します。(ライター・プランナー 植村祐介)

レンタカーで高速道路を利用する際の注意点

 自宅から遠く離れた場所へ旅行する際、新幹線や飛行機などの交通機関でまず目的地に移動し、そこから現地の足としてレンタカーを借りるという人も多いのではないでしょうか。

 新幹線や飛行機を使えば、移動の時間を短縮できるだけでなく、移動にともなう疲れも少なくなります。また北海道や沖縄など、そもそもクルマで渡るにはフェリーを使わなければならない目的地の場合、現地でクルマを使いたいのであれば、レンタカーを選ぶ人がほとんどではないでしょうか。

 ただレンタカーで高速道路を使う場合には、いくつか注意すべきことがあります。その理由は、レンタカーに装着されたカーナビとETCの利用に関わる問題です。以下、順を追って説明しましょう。

カーナビの地図データが最新ではない可能性がある

 現在、大手のレンタカー会社で貸し出すレンタカーには、軽トラックなど一部の車種を除き、カーナビとETC車載器が標準装着されています。このうちカーナビは、地理不案内な旅先でのドライブには欠かせない存在です。

 ただ、サーバー上の地図データを参照する「通信カーナビ」を除き、車載カーナビの地図データは必ずしも最新の道路地図が反映されているわけではありません。新車でレンタカー会社に納車され、貸し出しをはじめたときのデータがそのままになっているケースもありますし、たとえレンタカー会社がカーナビの地図データを更新しても、地図データの作成にはデータ収集から一定の時間がかかるため、最新の道路地図とは半年から1年近いタイムラグが発生します。