教育方針に「時間がかかっても本質まで掘り下げる」ことを掲げている「日本女子大附属」。理科の授業では東京ドーム6個分の広い敷地を使い、実物に触れる教育を実践している 
写真提供/日本女子大学附属中学校・高等学校

共学校志向が強まる流れにある女子受験生。2020年入試では少し女子校人気が回復する兆しも見えている。有名私大の付属校人気は高止まりしているが、受験日を移動した青山学院の影響が2月2日と3日の入試状況に表れそうだ。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

2月1日に人気上昇中の入試

 東京・神奈川の女子校では、系列の大学進学動向が学校選択の大きな要素となっている。

 2月1日の入試を見ると、系列大学がなくなり中等教育に専念できるようになった東京女学館(1回)が4.5倍と大きく増やしている。

 一方で、系列大学への内部進学が多い女子校では日本女子大附属(1回)の人気が高い。GMARCHへの進学ニーズの高さを考えると意外感もあるが、系列大以外への進学実績も伸張している点が評価されているのだろう。

 グローバル化と進学校化が進む昭和女子大昭和(A・AG)は、女子校では珍しく温水プールが新設されるなど、学園創立100周年に向けての動きが急速に進む。共立女子(A)も3.4倍と人気が高まっている。

 系属校の香蘭女学校の人気は高止まりしているため、次ページの表にその名前はないのだが、立教女学院も2.7倍になりそうで、立教大の女子人気は相変わらず高い。

 復調を実感させるのがカトリック校の晃華学園(1回)。今回参考にしている11月に実施された四模試(SAPIX、四谷大塚、日能研、首都圏模試)の入試選択動向では、1日入試では最も増加率が高かった。

 ところで、1日入試で倍率が緩和しそうな狙い目の入試はどこか。

 大妻中野(1回)が前年実績の2.2倍から1.4倍へ、十文字(1回)は1.3倍から0.9倍へ下げる見通しとなっている。

 1日午後では、江戸川女子(AO)が1.9倍から1.1倍へと大幅に緩和、品川女子学院(算数)も2.0倍から1.4倍と受けやすくなりそうである。

 ところで、倍率はともかく、第一志願者の多い女子校はどこなのか。四谷大塚の模試で見ると、吉祥女子、女子学院、豊島岡女子、鷗友学園女子、香蘭女学校と雙葉の順に挙がっている。トップの吉祥女子は御三家の併願校として、豊島岡女子は桜蔭の併願校として安定した人気があるようだ。同じ御三家でも、小学校からの内進生もいる雙葉はその2倍以上の募集定員がある女子学院よりも実質的な競争倍率は高いという側面もある。