Photo by Kuninobu Akutsu

経済学者や経営学者、エコノミスト107人が選んだ2019年の「ベスト経済書」をランキング形式でお届けする「ベスト経済書2019」(全4回)。第1回は、栄えある第1位に輝いた『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』を紹介。内容の解説や著書に込めた思いなどを著者自らに語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

ベスト経済書2019 第1位【104点】
「家族の幸せ」の経済学
データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実
(山口慎太郎著)

やまぐち・しんたろう/1999年慶應義塾大学卒業、2001年同大学大学院修士課程修了、06年米ウィスコンシン大学Ph.D。17年東京大学准教授、19年教授 Photo by K.A.

「帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」

「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭も良くなる」

「子供が3歳になるまではお母さんが付きっきりで子育てしないと駄目」

 出産、育児にまつわるこれらの通説は間違いである。裏付けるエビデンス(科学的根拠)はない。にもかかわらず、今も多くの人がとらわれているのではないか。

 本書で言いたかったことは、何が幸せかは個人によって違うが、自分の経験に縛られたり、他人の発言に振り回されたりすることなく、エビデンスに基づいて判断することが大切だということだ。