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経済学者や経営学者、エコノミスト107人が選んだ2019年の「ベスト経済書」をランキング形式でお届けする「ベスト経済書2019」(全4回)。第3回は、第3位にランクインした『生産性 誤解と真実』を紹介。内容の解説や著書に込めた思いなどを著者自らに語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

ベスト経済書2019 第3位【49点】
生産性
誤解と真実
(森川正之著)

もりかわ・まさゆき/1959年生まれ。東京大学卒業、通商産業省(現経済産業省)入省。経済産業政策局調査課長などを経て、2009年経済産業研究所副所長 Photo by K.A.

 経済成長率を高めるためには生産性向上が必要であり、政策実務者や企業経営者の生産性への関心は高い。ただ、生産性という概念や、どうすれば生産性が高まるのかについて、誤解も多いと感じていた。

 そこで、誤解を指摘するとともに、生産性についてだいたいのことがつかめ、必要があれば関連する文献や論文にさかのぼれる、ハンドブックのような本があると有益ではないかと考えた。

 生産性に対する代表的な誤解に、「利益、稼ぐ力=生産性」というものがある。こうした理解は、企業関係者の中に多い。