北京の裁判所は23日、独身女性の卵子凍結規制を巡る中国初の訴訟を審理した。中国の保健当局はがんなど健康上の理由がない限り、独身女性の卵子の凍結を禁じている。原告のテレサ・シューさん(31)は「診察した医師から早く結婚するよう促された」とし、「そのような講釈のために病院に行く必要があるだろうか。家族や社会からの圧力で十分ではないか」と述べた。シューさんは2018年に北京の産婦人科病院で卵子を凍結しようとしたが、結婚証明書を提出できなかったため拒否された。北京朝陽区人民法院がソーシャルメディアの公式アカウントに掲載した発表文によれば、この日の審理は非公開で約1時間にわたり行われた。シューさんの弁護士は、審理は続くと話した。