米国で株と債券が異例の上昇を見せ、同時高としては21年ぶりの水準に達する勢いとなっている。2019年の最後の2週間を残し、S&P500種株価指数は年初から28.6%上昇。米国債相場も値上がりし、10年物国債の利回りは75ベーシスポイント(bp)下落している。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによれば、この水準が12月末にかけ維持されれば、景気後退を避けるため米連邦準備制度理事会(FRB)が3度の利下げに踏み切った1998年以来の同時高の水準となる。FRBは今年、3回の利下げを実施し、市況を押し上げた。S&P500種は何度も最高値を更新し、このままいけば過去6年で最も良い業績となる。10年債利回りは2%を下回る水準で安定するまでに過去最低水準に近づいた。一般的に安全資産である金の価格も上昇した。