米企業が労働市場のひっ迫に直面する中、来年の採用戦略のカギとして、卒業前の学生などの中からIT(情報技術)人材を「青田買い」する動きが出ている。また、こうした新人を育成する傍ら、既存の従業員が最新デジタルツールを使いこなすための訓練にも力を入れている。多くの企業はインターンシップやブートキャンプ(短期の集中研修)、その他の課外プログラムなどを通じ、学位を取得する前の有望な就職志願者に網を張っていると、各社の最高情報責任者(CIO)は話す。「われわれはブランド認知度を高め、志願者とのパイプラインを築くため、定期的に学生と関わっている」。保険会社ステート・ファーム・ミューチュアル・オートモービル・インシュアランス(本社・イリノイ州ブルーミントン)のアシュリー・ペティットCIOはこう述べた。同社では約6000人の技術職員が働いているが、最近オンラインで開催したキャリアフェアには3000人以上の志願者が集まった。
IT人材「青田買い」米企業に広がる動き
人材不足補うため、既存従業員のデジタル訓練にも注力
有料会員限定
あなたにおすすめ