「世界観」の更新で、確実に目標に近づく

このとき、まったくのゼロから考えるケースはほとんどありません。

自分自身が過去に似たような経験をしていることもあるでしょう。本で読んだり、人から話を聞いたりして、「こういうときはこうするものだ」と理解しているものもあります。

そうしたレパートリーの中から最も近いと思われるものを選んで、目の前の状況に応じて修正を加える。これが「わかる」です。

ダイエットならば、いつまでにどんな姿、どんな自分になるか、目指す夢を描き、体重や腹囲といった数値をどこまで下げるのかという具体的目標を設定します。

並行して数あるダイエット法の中から目標達成のために自分に最適と思われるものを選び、それに応じてジムに通う曜日とプログラムを決めたり、食生活のパターンやとるべき食事メニューの方針を決めたりしていきます。

こうした過程で、いろいろな気づきもあるはずです。太りやすい体質だからとあきらめていたけれど、要は食べ過ぎだったとか、仕事が終わるのが遅いせいで、寝る間際に夕食をとることが多いといったことです。

こうありたいと考える自分とはほど遠い現実を目の当たりにして、自分や周囲の環境に対する捉え方が変わり、世界観が更新される。直観的理解とは質の異なる「わかる」です。

ここまでくればダイエットは成功したのも同然。後は粛々と行動するだけです。