上司の態度でわかる！　「業績が悪化する会社」の兆候

「人間の心」は制度やシステムよりも影響を受けやすい

　冒頭で述べたように、オープネスがなぜ、「組織のカナリア」になりえるか？
　それは、次の式が成り立つからです。

【影響の受けやすさ】
人間の心　≫≫≫　制度や組織システム（人事評価や成長環境など）

　では、組織を業績悪化のスパイラルに陥らせないためには、どうすればいいのでしょうか？
　負のスパイラルを防ぐために我々ができることは、構造的に考えると３つあります。

　図のように、優先順位の高いほうから①予防、②早期治療、③手術です。

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　この図は、病気とのアナロジーで考えるとわかりやすいと思います。まず、できることなら事業も組織も悪くなる前に、なんとかして防ぎたい（予防）。次に事業が悪化したとき、できるだけ早く手を打っておきたい（早期治療）。最後に、もうどうしようもなくなったら大幅な「手術」しかない。この3つの戦略を講じていくことになるのです。