口の中のベタベタが気になった患者は…?
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パニック症、社交不安症、強迫症、神経質性不眠、病気不安症、不潔恐怖、全般性不安障害など「神経症」を主な適応としてきた森田療法。近年、「森田療法的アプローチ」が、神経症以外のさまざまな症状、他診療科で活用され始めています。第4回は、歯科口腔領域の神経症、心身症に森田療法的アプローチを実践し、効果を上げている、海野 智先生にお話を伺います。(談/海野歯科医院院長 海野 智、構成/医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)

口の中のベタベタ、気持ち悪さが続く
50代後半女性の苦悩

 今回は、口の中がベタベタすると悩み続ける50代後半、福祉サービス業に従事する女性の事例をご紹介します。

 就職した20代のころから不眠症で投薬治療を続けており、現在の睡眠は5時間半くらいです。時折、気管支ぜんそくの発作が起こるため通院していますが、最近発作は治まりました。

 5~6年前、ある日の食後、歯の1カ所にベタベタが入り込むような気持ち悪い感じがしました。いくつか病院を受診するも、まともに話を聞いてくれません。症状は続き、医者にも見放され、不安が増しています。友人に相談したところ、「話をよく聞いてくれる先生がいる」と紹介され、海野医師を受診しました。