「人材育成」の観点で押さえる

 期首の目標面談などでは、「今期、成果をあげるためには、前期に足りなかった部分に力を入れなければならない。何に力を入れる?」と重点を絞るはずです。

 リーダーが「人材育成」の観点で把握しておきたいのがまさにその部分。

「部下が今期、何に力を入れてがんばろうとしているか」です。ここさえ押さえておけば、大きく外すことはありません。

 次のようなフォーマットをつくってまとめておくと、整理しやすくなります。

(1)成長を促したい部下の名前

(2)今期、その部下に特に力を入れて行動してもらいたいこと

(3)(2)に向けて「行動できていること」「できていないこと」を、把握している事実をもとに記す

 この情報が整理できているリーダーは、「部下が思うようにがんばれていないとき」にタイムリーに、かつ効果的なコミュニケーションがとれています。

「危機管理」と「人材育成」の両面から、最低限押さえておかなければいけないことだけを外さずに把握しておけば、あなたの負担もグッと減ります。