【上海】今から3年前、ドナルド・トランプ氏の米大統領就任の3日前に、中国の習近平国家主席は、スイス東部ダボスの世界経済フォーラム(WEF)年次総会で聴衆に対し「中国の発展の急行列車」への乗車を歓迎すると述べ、グローバル化の旗手として温かい歓迎を受けた。  しかし今日では、自由貿易と経済の急成長が継続するという予想は厳しい現実の壁に突き当たっている。中国は貿易と経済政策で米国と対立している上、経済成長も何十年ぶりかの低水準となっている。また、習氏が示した中国版の国際化への信頼も弱まっている。