マイク・ポンペオ米国務長官は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権を打倒するという米政府の方針についてカリブ海諸国から支持を得ようとしているが、同地域ではこの方針を巡り意見の対立が見られる。ラテンアメリカを歴訪中のポンペオ氏は22日、カリブ海諸国の首脳らとのラウンドテーブル開催に向け、ジャマイカの首都キングストンに到着した。だが15カ国で構成されるカリブ共同体(CARICOM)の議長国バルバドスは、会議への参加を見送った。バルバドスのミア・モトリー首相は一部の国が招待されていないと述べたが、同氏のオフィスからは今のところコメントは得られていない。米政府は米州機構(OAS)の事務総長に、ベネズエラのマドゥロ氏を独裁者と呼んでいるウルグアイのルイス・アルマグロ氏の再選を支持している。35カ国が加盟するOASにはCARICOMのメンバー国も含まれるが、CARICOMの中にはOASがベネズエラのマドゥロ氏と対立する野党指導者フアン・グアイド氏の間で中立な立場を維持し、双方の対話を促すべきだとする意見も聞かれる。
ポンペオ氏がジャマイカ訪問、ベネズエラ巡りカリブ諸国に亀裂も
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