ユーチューバーといえば、今や「将来なりたい職業ランキング」で上位になるほど人気の職業。そのマネジメント会社としては、はじめしゃちょーやヒカキンなど、人気ユーチューバーを多数抱える「UUUM(ウーム)」が有名だ。UUUMの経営実態を有価証券報告書を使って分析し、現在の状況と将来性について検証する。書き手は、「監査法人」「証券会社」「ベンチャー企業」「会計コンサル」、4つの立場で「会計」に携わった経験を持つ川口宏之氏。発売4日で重版が決まった『経営や会計のことはよくわかりませんが、儲かっている会社を教えてください!』の著者でもある。

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株価急落に迫る!

 ユーチューバーのマネジメント会社「UUUM(ウーム)」の株価が急落しています。国内ではほぼ敵なしのUUUMなので、YouTubeの人気に乗って、まだまだ成長すると思われていました。しかし、今年度に入って急に業績に陰りが見え始めたのです。一体、UUUMに何が起きたのでしょう。UUUMの決算資料から、その要因を紐解いていきます。

 まず、UUUMの収益モデルについて説明します。UUUMの売上高はYouTubeからの広告収入が大部分を占めます。そして売上原価のほとんどは、ユーチューバーへの支払いです。したがって、その差額がUUUMの粗利益となります。下記のイメージ画像を見てください。

 UUUMの収益源は複数ありますが、動画の再生回数などに応じてYouTubeから受領するアドセンス収益が一番の稼ぎ頭です。売上高の半分以上を占めています。やはり、いかに動画をたくさん見てもらえるかが、UUUMのビジネスの生命線といえるでしょう。下記の円グラフを見てください。

 UUUMのアドセンス収益は、創業以来、右肩上がりで順調に伸びてきました。しかし、2020年5月期の第1四半期から潮目が変わりました。