若年層に絶大な人気を誇るユーチューバー(YouTuber)。今や彼らとコラボする遊園地も出るなど、子どもの憧れである戦隊ヒーローやアイドル並みの人気となっている。ただ、それを見る親はユーチューバーの正体がよくわからなかったり、懐疑的な人もいたりするはず。そんな親世代が知っておきたいユーチューバーの実像を調べてみた。(取材・文/フリーライター 有井太郎)
戦隊ヒーロー並みの人気?
子どもとの距離感をどう取るべきか
「ユーチューバー」という存在は、すでにどの世代も知るものとなったが、なかでも20代、10代、さらに10歳未満の子どもたちを中心とした若年層に高い人気を誇っている。小学生の子を持つ親数人に話を聞くと、「ユーチューバーのコンテンツを毎日見ているし、それを怠ると学校の話題に乗り遅れるみたい」という。このような声は決して特殊ではなく、ほとんどの親から同じ答えが聞かれた。
その人気ぶりは、子どもたちが集うテーマパークの“企画”からも見て取れる。筆者(30代)やそれ以上の世代からすると、遊園地で子どもたちの目玉となる企画といえば、仮面ライダーやウルトラマン、戦隊ヒーローたちによるショーやスペシャルステージだった。絶叫マシンに乗らずとも、憧れのヒーローを見ると満足したものだ。
そんな憧れの存在として、ユーチューバーが台頭している。東京ドームシティでは、9月29日~11月18日に『カモン!U−FES遊園地!』という形で、人気ユーチューバーが遊園地でさまざまな企画を行うという。おそらく私たち、つまり現在の子どもたちの親世代が思っている以上に、ユーチューバーは子どもたちを惹きつけるコンテンツになっている。
とはいえ、彼らの人気がうなぎ上りとなり、子どもたちの憧れの存在となった今でも、親世代の中には戸惑いを感じている人もいるのではないだろうか。
というのも、これまでユーチューバーの炎上やトラブルなどのニュースをたびたび耳にしてきたからだ。