UUUMはどうなる? 突破口は「これ」だ!
YouTubeという動画メディア自体は依然として強力な存在です。UUUMの経営環境としては、決して悪いわけではありません。
「人が集まる所にお金が集まる」という経済メカニズム通り、人々がテレビの代わりにYouTubeを観るようになったことで、スポンサー企業はこれまでテレビに投じていた広告費を、徐々にYouTubeへシフトしています。
YouTubeに多くの広告収入が集まることで、UUUMやユーチューバーが潤う、というトレンドは今後も続いていくでしょう。
ただ、キングコングの梶原雄太氏、オリエンタルラジオの中田敦彦氏らを筆頭に、テレビを舞台に活躍していた芸能人が、徐々にYouTubeに参入してきています。視聴者が集まり、お金も集まっていますので、芸能人のYouTube参入は、当然といえば当然の流れです。
UUUMに所属しない芸能人ユーチューバーの台頭は、UUUMの業績に少なからず影響を与えるでしょう。UUUMにとっては、ここが正念場です。
人気ユーチューバーを多数抱えているという強みを活かす上では、少なくとも、ユーチューバーの離反は最小限に食い止めなければいけません。
そのためには、個人のユーチューバーにはできない、付加価値の高い業務(大型の企業案件の獲得など)で成果を出し、アドセンス収益の20%を上回るベネフィットを、ユーチューバー側に与え続けることが求められます。まさに、芸能事務所のような機能が、強く求められる状況にあるのではないでしょうか。