最近では意識することが薄れた家紋だが、歴女(歴史好き女子)や戦国武将ゲーマーにとっては定番なアイテムだったりする。家紋検索アプリが登場したり、やはり家紋は日本人にとって切っても切れない存在といえる。そんな家紋だが、2月5日発売週刊朝日ムック『歴史道 Vol.8』では家紋と名字の日本史を大特集。読んだその場で話したくなる「家紋」と「名字」のなるほど話をここに紹介する。
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■どの家にもある家紋と名字は、なぜ生まれたのか?
みなさんは、ご自身の「家紋」と「名字」を意識されることがあるだろうか? お墓参りのときなどに、多くの墓石に刻まれた家紋と「佐藤家」「田中家」などの名字を見るはず。それはごく当たり前の光景ながら、いずれも日本人の生活に無くてはならないものだ。
いったい、この両者はどのようにして生まれ、現代の日本社会に根付いたのか。日本人であれば、そのルーツはぜひ知っておきたいところ。そこで、まずは「家紋」の起こりから解説したい。