リアルタイムの会話で親近感をもたらす

 従来、お客様からすると企業やお店のナカの人は近づき難く、少し距離のある存在であったと思います。

 普段、何気なく通り過ぎている近所のお店でも、お店のナカの人やオーナーと親しくなると、なぜか自分のお店のような親近感が湧いてきて、他のお店とは異なる感情を抱くものです。

 かくいう私も、毎朝通っているカフェのスタッフとは顔見知りで、よく会話もします。ソーシャルメディアを活用すれば、まだ行ったこともない憧れのお店のスタッフとコミュニケーションすることができます。

 「東京に行ったら、お台場にできた新しい◯◯テーマパークに行ってみたいな!」
  とつぶやけば、スタッフから
 「ぜひ、お越しください。夏休みは混雑しますので少し早めに到着できるよう余裕をもって出発されるといいですよ。パークについたら、ぜひつぶやいてくださいね」といったコミュニケーションをとることもできます。

 やはり、ソーシャルメディアの醍醐味は、時間や空間を超えたお客様とのリアルタイムのコミュニケーションにあるといっても過言ではありません。読者の皆さんで、たったいま投稿したコメントに、即座に返信が来てビックリした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? 半日経ってからの何行にもわたるコメントよりもすぐに返ってくる1行のコメントの方がどんなにうれしいことか。これは、経験したことがある人でないとわからない体験です。

「ひさびさの代官山なう。待ち合わせの時間までに少し時間があるのでちょっと散策してみる」といったつぶやきに対して、「ようこそ!代官山へ!! ヒルサイドテラスのそばに新しくオープンしたポップアートと展示したカフェです。よかったら覗いていってくださいね!」といったつぶやきを即座に返せれば、お客様に対して驚きと感動を与えられるかも知れません。

 そして、現実にお店の方と直接お会いして会話ができれば、お客様とそのお店に絆が形成されることは間違いありません。お店によってはオーナー自らつぶやきを通して潜在的なお客様と対話をしているケースもあります。