そうした混乱がなお見られる大学入学共通テストは、当初の導入予定日であった令和3年度入試(2021年1月)をさかのぼること約8年半前の時点から着手されている(下表)。

 その後の審議を経て、21年度入試から、現行の大学入試センター試験を廃止して思考・判断・表現力を一層重視する大学入学共通テストの導入が決定された。

 改めてご注意いただきたいのは、今回見送られたのはマスコミが“二枚看板”と呼ぶ英語民間試験と国語・数学の記述式問題だけであり、それ以外は新テストに粛々と移行される点だ。

 ここで、改めて英語民間試験の活用スキームについて触れたい。

 現在の大学入試はリーディングを中心としており、現行の大学入試センター試験も、リーディングとリスニングの2技能だけで評価されている。

 見直し後は、それにライティングとスピーキングを加え、4技能で評価することとされた。その上で、これまでの個別入試ではリスニングやスピーキングを科目設定している大学が限られていたため、「既に4技能評価を行っている民間の英語資格や検定試験を活用」という方向性が示された。